ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下男子にトロトロに溺愛されてます。

ハッキリさせたほうがいいんです

 アラームが鳴りスマホを手探りでスマホを探すがなかなか見当たらない。重い身体を起こし周りを見渡す。松田の腕の下敷きになっているのを見つけスッと抜き取りアラームを止めた。

「んん……真紀……おはようございます」

「ん、おはよう」

「もうちょっと、こっち来て?」

 寝癖がピョンと跳ねていて可愛い。

「ちょっとだけだよっ」

 もう一度布団に入り直し松田の肌の温もりをもう一度感じた。心地の良い心臓の音の響き。布団から出たくなくなる。

「あーもうダメ! 時間だよ、起きなきゃ!」

「ですねぇ〜、先に洗面所使ってください、俺は朝ご飯の準備しておきますから」

 朝から松田のご飯を食べて幸せな気持ちいっぱいで松田のアパートを出た。もちろん昨日松田が買ってきてくれたストッキングを履いて。
< 192 / 232 >

この作品をシェア

pagetop