ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下男子にトロトロに溺愛されてます。

少女漫画のようには上手くいかないです

 昨日の日曜は一人部屋に篭り土曜の事を思い出してはベットの上でジタバタ、思い出しては床でゴロゴロを繰り返しいつの間にか月曜の朝を迎えていた。長年の週間とは恐ろしく、いつもより遅く行こうと思っていても体は勝手に動き、いつも通りの時間に会社に着いてしまった。やはり松田は一番に出社して社内の整理整頓をしてくれていた。

「あ、水野さんおはようございます」

「お、おはようございます」

「昨日は何してたんですか?」

「へ、部屋でゴロゴロしてたわ」

「なーんだ、じゃあまたデートに誘えばよかったな」

「んな!! お詫びデートはもう終わったでしょ!」

 段々近づいてくる松田のせいで息をするのも苦しい、酸素濃度がどんどん薄くなっているのだろうか、心臓がドキドキする。

(お、落ち着け……落ち着け私)

「……へ?」

 コツンと私のおでこと松田のおでこがぶつかり合ってるのは気のせい? 目の前に松田の眼鏡が近距離で映し出される。

「ん〜熱はないみたいですね、水野さん顔真っ赤ですよ?」

「ひゃっ……ね、熱なんて無いわよ! 暑いだけだからっ!!」

 ドンっと松田を突き放し急いで自分の椅子に座る。
 顔が赤くなってたなんて……あり得ない。ちょっと意識してしまっただけだ。そう、ちょっとだけ……
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