隣の席の一条くん。
話しかけることもなければ、一条くんを知るきっかけもなかった。


見た目がこんなだから、話しかけにくいオーラが出ているように感じたけど、実際はただの思い込みだった。


話してみたら、口数は少ないけどちゃんと受け答えはしてくれる。

…寝ているときを除いて。


それに、わたしの教科書に無断でラクガキしたりと、見かけによらずちょっと子供っぽいところもあったりする。
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