シンデレラは堅物会長の専属モデルになるようです

「そんな早く決めて後悔しない？」

「後悔なんてしません。紅蓮先輩こそいいんですか？ こんな私で」


「僕は悠だからいいんだ」

「私だって同じ気持ちです。それと紅蓮先輩が高校を卒業したら一緒に住みます。でも遠くに行くなら私が高校に行けなくなるんじゃ……」


「その心配はいらない。僕が毎日送り迎えをするから。僕にとって悠は大事なお姫様だから」

「紅蓮先輩……」


紅蓮先輩と視線が合う。


言葉はいらない。


私たちはキスをした。

それは今までで１番気持ちいい口づけ。


私は紅蓮先輩の専属モデル。


そして将来は紅蓮先輩のお嫁さんになる。


これからもこの先もずっと私たちは一緒。


小さなシンデレラとカッコいい王子様。


溺愛物語の結末は誰もが羨ましがるハッピーエンド。


完