求められて、満たされた
11.懺悔
遥香は泣いてくれた。
私なんかのために泣いて、そして抱きしめてくれた。
正常になれない私を笑ったりバカにしたりせずに、真っ直ぐに受け止めてくれた。
現状は何一つ変わっていないが、心が救われたような気がした。
終電を逃した私はタクシーを遥香に呼んでもらい、家に帰る。
泊まってもいいと遥香は言ってくれたが、着替えも何も用意していないので今日は帰ることにした。
スマホの充電はいつの間にか切れていたようだったが、帰るだけだしそんなに気にはしなかった。
遥香の家を出る時には深夜1時を回っていたから恐らく家に着くのは2時近くだろう。
ボーッとしていると家に着き、タクシー代を払って車を降りる。
優登さんはきっともう寝ただろう。
遅くなること、あらかじめ連絡でも入れておけば良かっただろうか。
悪いことをした気がする。
明日にでも謝ろう。
そう思い、家の中に入ると部屋は真っ暗だった。
やっぱり、優登さんは先に寝たのだろう。
電気をつける。
「きゃっ…。」
リビングの電気をつけると優登さんが座っていた。
「奈生ちゃん、おかえり。」
「優登さん…どうして電気も付けずに…」
「遅かったね。」
優登さんの目が腫れているのに気付く。
もしかして、泣いたのだろうか。
「ごめんなさい。遥香の家に言ってて。」
「何で謝るの?奈生ちゃんが何時に帰ろうが奈生ちゃんの自由じゃん。」
「遅くならないって私言ったから…」
私なんかのために泣いて、そして抱きしめてくれた。
正常になれない私を笑ったりバカにしたりせずに、真っ直ぐに受け止めてくれた。
現状は何一つ変わっていないが、心が救われたような気がした。
終電を逃した私はタクシーを遥香に呼んでもらい、家に帰る。
泊まってもいいと遥香は言ってくれたが、着替えも何も用意していないので今日は帰ることにした。
スマホの充電はいつの間にか切れていたようだったが、帰るだけだしそんなに気にはしなかった。
遥香の家を出る時には深夜1時を回っていたから恐らく家に着くのは2時近くだろう。
ボーッとしていると家に着き、タクシー代を払って車を降りる。
優登さんはきっともう寝ただろう。
遅くなること、あらかじめ連絡でも入れておけば良かっただろうか。
悪いことをした気がする。
明日にでも謝ろう。
そう思い、家の中に入ると部屋は真っ暗だった。
やっぱり、優登さんは先に寝たのだろう。
電気をつける。
「きゃっ…。」
リビングの電気をつけると優登さんが座っていた。
「奈生ちゃん、おかえり。」
「優登さん…どうして電気も付けずに…」
「遅かったね。」
優登さんの目が腫れているのに気付く。
もしかして、泣いたのだろうか。
「ごめんなさい。遥香の家に言ってて。」
「何で謝るの?奈生ちゃんが何時に帰ろうが奈生ちゃんの自由じゃん。」
「遅くならないって私言ったから…」