大好きなキミを、守りたいから。
「と、とりあえずお前はもう少し危機感をもて!!」


さっきまでの赤目った顔はどこへやら…桧山そういうとビシッと私に指を指した


危機感って言われてもなぁ……


「分かってるよ……バレるのも時間の問題だって…」


入学式からこんなに大騒ぎになるとは思ってもなかったし…


「……てかさ、高校まで女優でいること隠し通すつもり?」


「え?なんで??」


「だって……」


分かってる。桧山がそういうのも無理はない

最初から女優ということをみんなに言っとけば害は減ることも分かってる……


「……言うよ。」

「え?」


私がそういうと桧山はびっくりしたような顔で私の方を見た


「まあ、もう少し様子みてからだけど…」


今までも女優?って聞かれたことあったけど、何とか隠し通して生きてけたじゃない

ここまで来て戸惑ってたら今までの私と桧山とかの努力がかき消されてしまう


「あんま無理すんなよ。あんなこともあったし…クラスのやつらに言わなくても良いしさ」


そういうと桧山は私の頭をポンっと載せ、撫でる



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