丸重城の人々~後編~
大中兄弟「え…////」

大翔「なんだよ、急に…////」
中也「そうゆう柚希は、可愛いよ////」

柚希「フフ…私は贅沢だなって思ったの。
大翔は私の旦那さんで、中也くんは騎士みたいに守ってくれる義理の弟だから。
こんな素敵な二人に囲まれて贅沢だなぁ~って!
私、こうやって三人でいる時が一番安心するの。
実は大翔とお付き合いする前に、二人が毎日家に通ってくれてたでしょ?その時の三年間が私の楽しい時間だったんだよ!」

大中兄弟「え……」
柚希「最初は震えて目を合わすなんてとんでもなかった私に、少しずつ近寄って解してくれた」
大翔「そうだな。初めて目を合わせてくれた時、スゲー嬉しかったの覚えてる……!」
中也「あぁ、それで握手したよな!
柚希の手があまりにも小さくて、でも柔らかくて温かかったなぁ」

柚希「ほんとはね、あのまま…響ちゃんと四人で暮らしたいって思ってたんだ。
あ!でもね、今の方が幸せだよ!毎日楽しいから!」

柚希の満面の笑みに、益々心が奪われる大中兄弟だった。

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そしてスーパーに着いた三人。
大翔「で?何買うの?」
柚希「お酒とおつまみとトイレットペーパーだよ。
急ぎじゃないんだけど、そろそろ買っておかないとと思って……」
中也「了解ー」

商品を購入し、外に出た。
中也「てか!兄貴、こっち持ってよ!」
大翔「は?俺は柚と手を繋ぐんだから、お前が荷物持て!」
中也「片手あいてんじゃん!酒が意外に重いんだよ!?」
大翔「そのくらい、持てよ!」
柚希「中也くん、私が持つよ!片手あいてるし」

大中兄弟「柚(柚希)は持たなくていい!!」

柚希「で、でも…だったら、揉めないで?」
中也「兄貴!カッコわりーよ!」
大翔「はぁーわかったよ…」

ゆっくり帰っている三人。
政喜「あれ?柚希?」
柚希「え?あ、政喜くん?」
政喜「そうそう!久しぶりだな~!」
柚希「うん!」

突然、話しかけられた柚希。
彼は響子の元・旦那の三岡 政喜だ。
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