丸重城の人々~後編~

【宗一郎、現れる】

大中兄弟「ブーーッ!!!」
飲んでいたビールを吹き出す、大中兄弟。

響子「ちょっ…汚ない!!大中!!」

大翔「じじぃ!キモいんだよ!?」
中也「宗ちゃんなんて、歳じゃねぇだろ!?キモすぎ!じじぃ!」
宗一郎「じじぃ!?
パパに向かってそんな……酷いよ!!
柚ちゃん、慰めて!!」
柚希に抱きつこうとする、宗一郎。
柚希「は、はい…!」
宗一郎の頭を撫でる、柚希。

大中兄弟「じじぃ!!?柚(柚希)に触るな!!」
玄「なんだろ?初対面なのに、既に殺りたいよ!」
将大「だな!殺るか!広子さんには悪いが!!」

英里「面白い方ですね……」
響子「フフ…可愛い叔父さんなのよ!
私は好きよ!」

宗一郎「あれ?子どもが増えてるね!
広ちゃん、紹介して?」
広子「こっちが玄くん、こっちは将大くんよ!
玄くんは大翔達と同じ暴走族だった子で、将大くんは竜王の若頭よ!で、この子が先月から入ってきた英里ちゃんよ!」

宗一郎「あぁ、竜之介とこの!」

将大「え?オヤジを知ってんの!?」
宗一郎「竜ちゃんは、僕の弟分だよ!」
将大「スゲー!」
響子「凄いの?」
将大「竜王の組長は、裏のトップだからな!」
柚希「じゃあ…将大さんはそこの二番目なんですか?」
将大「そうだよ」

宗一郎「僕の会社も陰で、竜ちゃんが守ってくれてるんだよ?」
将大「それは知ってたが!
あのオヤジを竜ちゃんなんて呼べる人がいるなんてな!」
玄「へぇー、凄い人なんだね!
全くそんな風に見えないけど!」

大翔「全然、凄くねぇよ!」
中也「ただのじじぃだぞ!」
宗一郎「違うよ!パパだよ!」

大中兄弟「キモいよ!!」
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