丸重城の人々~後編~
ホステス1(以下・ホ1)「嬉しい~!こんな素敵なお客様に来てもらえるなんて!」
ホ2「皆さん、何歳なんですか?」

大翔「………」
中也「帰りたい」
ホ1「え?」
玄「はぁー兄弟はさ、もう少し楽しもうと思わないの?」
あからさまに不機嫌な兄弟に、玄が呆れる。

大中兄弟「思えない!」
大翔「思わないじゃなくて、思えない!」
中也「右に同じ」
宗一郎「感じ悪くてごめんね~
こっちの大翔が23歳で、中也はまだ20だよ!」

ホ3「玄様は24歳だし、みんな若ーい!」
中也「あ!兄貴!あっちにいるホステス、旅行の時の奴等じゃね?」
大翔「ん?あーそうだな。
まだいるんだな」
ホ3「知ってるの?」
大翔「前に旅行先で会った」
中也「失礼な奴等だったな!」
玄「ふーん。でも確か…No.1とNo.2じゃない?あの二人」
ホ2「そうですよ。リンさんと、アスカさんです」
大翔「はぁ?1と2!?」
中也「響子、大丈夫かよ!?
あんな失礼な女が、ツートップ?」

将大「そんな悪くないぞ!」
玄「俺もそう思うよ」
大翔「でも、柚希を傷つけた奴等だぞ!」
中也「侮辱したんだ」

宗一郎「そうなの?
それは、許せないな!」
将大「じゃあ、呼ぶか!」
玄「二人、呼んで?」

ホ1「は、はい…」
途端に、大翔達の席の空気が重くなる。

< 65 / 228 >

この作品をシェア

pagetop