世にも歪な恋物語


「ほらよ」

「もうできたの!? すごい! 天才!」

「……これが普通だ」


 隣に住む、ふたつ上の男の子。


 幼稚園のときからの知り合いだし、敬語は使わない。


 お互い両親共働きで、一人っ子という共通点がある。

 よく一緒にご飯を食べたり、なんならお泊まりしたことだってある。


 家族みたいな存在だ。

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