再会は涙色  ~元カレとの想い溢れる一夜からはじまる物語~
仕事部屋でまた、稜真の次のペアを探している麻衣。
稜真は麻衣の持っていた履歴書を取り上げた。

「まだ、麻衣がここにいる。こっちより先に今ある仕事だ」
「・・・わかった」
稜真にとめられると麻衣は困ったように微笑み、履歴書を自分の机の中にしまった。

~♪

部屋に着信音が響いて稜真は自分の携帯電話を見る。
ディスプレイにうつる名前を見て、稜真は部屋を出た。


「はい」
『瀬波です』
「どうしました?」
『先日のコンサートではお世話になりました。』
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