再会は涙色  ~元カレとの想い溢れる一夜からはじまる物語~
「え?どっか痛い?なんだ?のぼせた?」
慌てて、立ち上がろうとする理久に今度はふっと笑う麻衣。
「幸せすぎて泣ける、なんか。」
麻衣の言葉に、理久は立ち上がろうとしていた体で、麻衣の体を包み込んだ。

「いいよ、泣いて。幸せな涙なんて、大歓迎だ。」
そういう理久も、まだ夢の世界にいるようで実感がわかないなか、幸せすぎて涙が出そうだった。

やっとやっとつかんだ幸せな時間。


悲しみや苦しみの痛みの涙じゃなく、幸せで温かな涙がたくさん流れた。
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