甘いキミに、一生愛されたい。
「姉ちゃん……」

「あっ……ごめんね、なんかっ……あのっ……」

「……姉ちゃんは許すよ、でもそこのヤツは許さない」

「ええっ……!?」

 俺ってそこまで嫌悪されてたんだな〜……。

「やっぱ俺なんか食うね」

「う、うんっ……」

「……姉ちゃん、婚約、やめたら?ってかやめよう?」

「ええっ……!?」

 まさか、そんなことを言ってるなんて。

「……婚約破棄だ!俺が許さない!」

「ちょ、湊人っ……!?」

 なに言ってんだよあのガキは……でも、将来義弟になるから“くそ”ガキはないかぁ……。

 それに、大事な俺だけの可愛い奈結の弟だしなぁ……。

「おいそこのガキ。…………あ」

 言っちまった……。まぁいいかぁ。

「お前、奈結と婚約破棄とか、この世界がなくなる以上のことだぞ!わかってんのかくそガキ!!」

「ううっ……姉ちゃん」

 そう言って奈結に抱きついた湊人は、俺の方を見てニヤリと不敵な笑みを見せる。

 アイツ……可愛い系の顔しやがって腹黒が……!!

「姉ちゃん……もうすぐ僕の誕生日でしょ?」

「そ、そうだね!なんでも欲しいものあげる!」

「じゃあ、姉ちゃんがほーしーい!」

「ええっ……!?ううっ……私もっ!湊人とずっと居たいよぉ……!!」

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