甘いキミに、一生愛されたい。

兄と奈結

 ——今日は、久しぶりに実家に帰ってきた。

「きゃー!!よごくんまたイケメンになったわねー!!」

「うるさい母さん」

 相変わらず歳をとらない母親……。

「おー!夜毎お帰りな」

「ただいま兄貴」

「ん?お前背縮んだか?」

「うるせぇお前が伸びただけだろ」

 いっつも自分がなにもかも上アピールしてきやがって……。

「あー!夜毎、婚約者の子見せてよー」

「は?絶対嫌。それに、小さい頃会ったことあるだろ」

「えー……そんな女のことなんて知らない」

「ふざけるな」

 あんな美少女、一回見たら忘れる訳ねぇだろ。

 はぁと大きなため息をついて、自分の部屋に戻ろうとする。

 どうやら、今日は奈結は湊人の誕生日会で忙しいらしい。

 本当はついていきたかったけど、湊人に拒否られたので行かなざる終えなくて……。

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