甘いキミに、一生愛されたい。

ダブルデート

「ふぁあ……夜毎ぉ……」

 いま、奈結の頬を叩いて遊んでいる。

 もちろん、奈結はいま寝ている。

 すると、奈結の頬を叩いている俺の手をちいさな可愛い両手で掴み、ふにゃっとした笑みを浮かべた奈結。

「よごくんめめっ……」

 っ、あー……どうな夢見てんだろう……。

「うむっ……夜くんもめぇ……」

「……は?」

 夜くん?夜ってなに?誰?意味わかんない。

「……ふぁ……んむっ……おはよ」

「おはよじゃないよね、夜って誰」

「ふぇ……?夜?」

 夢ってだけ?それともとぼけてるの?

「あっ!あのね、夢でっ……夜毎と私の子供ができたって夢見て、夜っていう名前だったのっ……お目目くりくりで、髪の毛の色とか私そっくりで、でも夜毎とおんなじイケメンでっ。」

「っ、え、それって、あーもうまたヤバイ……」

 朝から……本当に……。

 将来、子供……かぁ……。

 そんな未来に奈結がいてくれますようになんてことを願い、ベッドから出る。

「?、もうリビング行く?」

「うん」

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