運命なんて信じない
週末が明けても、私はホテルに閉じこもったまま。

無断欠勤。
無断外泊。
これだけのことをすれば、もう元の生活には戻れない。
そう思うと、未練はある。

おじさまもおばさまも、きっと心配しているはず。
分かっていたことなのに、今はおばさまの手料理が懐かしいしおじさまにも会いたい。
それに、部屋を出て行った賢介さんの悲しげな顔がいつまでも頭を離れない。
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