君がくれた青空
二章 消えた光を
ここまでついてない人間なんていない。
私もつくづくそうと思ってた。
だからせめて与えられたこの籠の中で
平和に暮らそうと。

そんな学校で私は人生で
2本目の希望の光を見つけた___________

中学2年。

「ねえねえ!同じクラスだね!!!」
そう声をかけてくれたのは、入試の日
たまたま席が前後だった女の子。
名前は、麗子。
名前の通り、可愛くてお嬢様みたいな。
麗子のおかげで私は毎日平和に
毎日を送ることができた。
そして、あの日。

「ねぇ、悠介!!」
麗子がそう呼ぶ1人の少年を見て
私の心が黙っていなかった。
(何かの人のこの冷たい目は。)

彼は同じクラスの野球部で
部長だった。
大柄でどこかツンとしてて苦手だった。


彼は笑顔で彼女の呼びかけに答えている。
しかし----その目は笑っていない。

吸い込まれそうな冷酷な目が気になった。
何か闇を抱えている。
私と同じ目をしている。
心から笑っていない、その仮面の下には
悲しい顔が見えた。
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