禁忌は解禁される
「おはようございます。若、姫」
「ん」
「え?銀くん?
どうして?」
ルームサービスを部屋で食べていると、銀二が迎えに来た。

「お父様“かなり”心配されていましたよ」
「そうだよね…」
「だからって銀二が来ることねぇじゃん!
お前は、組長の部下だろ?」
「………」
「なんだよ…!?」
含みのあるような銀二の表情に、怯む颯天。

「町野達では、頼りないので……今回のように喧嘩したからと言って、姫と部屋に籠るなどあり得ません。
本当は何があったか、ご説明願いますか?」
「何もねぇよ!」
「………」
「………」
颯天と銀二、お互いジッと見つめ合う。
睨み合ってるわけではないのに、重い雰囲気が漂う。

「フッ…ほんとに組長に似てきましたね…!」
「当たり前だ!跡は俺が継ぐんだから!」

「今回は大目に見ますが、今後はこんなことのないようお願いします。若はわかってますよね?
姫が我々にとってどんな存在か。
いくら若でも、守れない時があります。
あの時のように………」
「……わかってるよ」

「何?あの時のようにって……」
一颯が二人の顔を見て、問いかける。
「いえ…早く帰りましょう。組長がお待ちですよ!
あぁ見えて、組長…昨晩はほとんど寝てません」
「そう……」

そして三人は、自宅に帰った。
門が開き、部下達が一斉に頭を下げる。
「お疲れ様ですっ!」
その奥には、颯太がいた。
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