オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
私の歓送迎会場所はいつも利用する会社近くのチェーン展開する居酒屋。
座敷の一室を貸し切り、経理課全員と特別ゲストに総務課の芦沢君で、私の歓送迎会が始まった。
いつものようにワイワイと賑やかな雰囲気。

「刺身に食べる?染中さん」

私の隣に座るのは笹原さんがお目当ての同期の芦沢君。

「ありがとう、芦沢君」

私は刺身のマグロを口に運び、芦沢君は焼き鳥を食べる。

「秘書になると染中さんも雲の上の人になるんだね」

「そんなコトないですよ…」

言葉ではそう言いながらも、内心は芦沢君と同じコトを思っていた。

「栗原さんと本当に付き合ってるの?染中さん」

「え、あ…」

「栗原さんいいよなぁー…染中さんのような隠れ美人と付き合えて」

「えっ?」

「俺の染中さんの素顔を見てんだ…」

「芦沢!?何…口説いてんだ?」
焼酎で酔っぱらった主任が芦沢君に絡んで来た。

「俺は別に…でも、栗原さんは止めた方がいいよ…あの人…社内の女食いまくってるし…」

「そうなの?」

私は初耳だ。
秘書の英田さんとはセフレだと言い切るし、昔、あの小畑先輩とも交際していたらしいし。
会長好みの秘書課の女性たちを食いまくってるかもしれない。


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