オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
「貴方も多分…ご存知だと思いますが…」
「官僚界で幅をきかせている樋口のコトだろ?このわしも樋口には手を焼いていた…君に力を貸そう…」
「父上!?」

隣で訊いていた異母兄の伊集院鑑造(イジュウインカンゾウ)は反発した。

「お前とは異母弟の関係だ」
「・・・私は認めません!!」
「お前が認めなくても…わしが認める…」

異母兄は不満そうに表情を歪めた。


「さあ~飲めっ…栗原君」

「ありがとう御座います…伊集院先生」


「・・・君の力には期待しているぞ…」

「俺も貴方に尽くさせて頂きます…」

全ては美苑さんの為、同時に彼女の身を案じていたトーマの為でもあった。

俺に間違われ、拉致されて傷ついたトーマ。

トーマへの謝罪の意味もこもっていた。

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