オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
「後は適当に二人で話せっ」と言って耶刃は先に帰ってしまった。

「俺が社長であるお前に…秘書との秘密恋愛を暴露されたもんだから…都合が悪くなって帰ってしまった」

「…俺は別に親父に耶刃と小畑さんのコトをチクったりしない。
大体社内恋愛禁止っておかしい…今は無理だけど…俺は社内恋愛の禁止の社則を撤回してやる!!」

「相馬社長は行動力はありそうだな」
「ライバルに褒められてもな・・・」

「ライバルか…」

濱部社長はフッと笑い、盃の酒を煽った。

彼の目許と鼻筋が何故が分からないが、華に似ていた。
「濱部社長って顔…キレイだな」

「おい、なんだよ!?その色目はお前…そっち系の趣味あるのか?」

「ないよ!!どことなく…わからないけど。華に似てるように見えて」

「華さんに?そっか…似てるのか…」

「んっ?」

「独り言だ…相馬社長…そうだ…俺が『泡沫』に連れて行ってやるよ」

昨日と全く違う親切な対応に首を傾げたが・・・
濱部社長の誘いを喜んで受け入れた。


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