キミのためならいくらでも!!【完】
「よーしっ、じゃあ第1回戦はじめー!」


とてもUNOをやるとは思えないテンションで

声高らかに光希はそう言った。


「あ、ちょ、ずるい、」

『ずるくねぇよ笑 ほら、次赤、』

「え、ちょっと待ってー、」


第5回戦にまで及んだUNO大会は

結局深夜まで終わらなくて

あんなに元気だった光希を筆頭に

樹、美海までもが気がついたら途中で眠ってしまっていた。


『ふっ…、んじゃあこのゲームは、俺らの不戦勝ってことで。』

「うん、」


お互いに顔を見合わせて

私達も寝よっか、と笑いあって

この日は眠りについた。
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