初恋は、太陽の様に明るく、遠い君
「ふぁ〜、ねむ」


初めまして、女子力のかけらも無い者。

雪村沙希(ゆきむら さき)です。 

家から、学校までは死ぬほど遠いって訳
じゃないですけど、自転車、電車、徒歩って
地獄じゃないですか?

ここは、月葉中高一貫校(つきばです!)

私は、この学校は大大大好きです。 

なんでかって?それは、3日前のことです。


今日は、生徒会初日で先輩方に仕事や年間の
予定を教えてもらう日です。

スタスタスタスタ


「広っ」


生徒会室に向かうほど、人気が増し歩くのも大変なほど…


「生徒会って、こんなに人多かったっけ?」


まぁ、人が多いのレベルじゃないけど、、と
1人でギャグをやっていたら、着いた。


「よし!これから、頑張ろ」


ギイィィィ

古びた扉を開け、中に入っていった。


「失礼します。」

「はーい!」


中には、先輩が4人と同級生?が3人いた。


「すみません。最後でしたね。」

「いやいや、時間に間に合っているんで
 大丈夫ですよ。」

「じゃあ、自己紹介から」


みんな真面目で、いい人ばっかりで、
私なんか不釣り合いだなって思った。


「では次に、雪村さん」

「はい。1年3組の雪村沙希です。
 この学校に通う事を楽しんでもらえる様に
 したいです。よろしくお願いします。」


パチパチ👏


「では最後に、2年2組の熊沢真翔です。
 まとめ役などを務めています。
 よろしくお願いします。」


パチパチ👏


「まぁ、みんなかしこまんなくていいよ」

「そうそう!楽〜にね!」


フッ

「せっかくの威厳が台無しだろ。」


うわっ、かっこいい!

熊沢さんの笑顔を見た時そう思った。

笑ってる時はすごく楽しそうで、真面目な顔の時とは違くて、すごく暖かい。

まるで、太陽の様に…


「まぁまあ、いいじゃん」

「まぁ、そうだけど」

「意外と優しそうで安心しました。ね!」

「え?あ、うん!そうだね…」

「意外とってなんだよ笑」


かっこいい…

みんなの声が耳に入ってこなくて、不思議な感覚になった…

なんてことには、なんなかった!

え!?

いや普通、この人好きだな〜って思ったら、

なんかホワホワホワってなって、

周りの音聞こえないな〜とか、

背景もうキラキラしてる〜ってなんないの?

え?え?え〜〜〜〜?


っていうのが、あったんです。

で今、3日後です。なんで3日後?って
思いますよね?

それは、この3日間なんにも
なかったんです〜。

なんもですよ!なんも!

もうほんとに、会えなかったんですよ。

い・っ・か・い・も! 

だから、今日こそは!って今作戦を練って
いるんです。でも、


「あ〜、どうしたらいいの」


コンコン

ん?誰だろ?う!?

え?なんでなんでいるの!?熊沢さんが!?

あ、今超絶にやけた顔してるよ〜

もう、嬉しくて仕方ないって顔!


「えーっと、あ、いたいた雪村さん」

「へ?私?」


フフフッ

あっ!ふわふわ笑顔…


「そう、このクラスに他にも雪村さんって、
 いる?」

「あ!いや、すみません。えっと、何か
 忘れてました?」

「忘れてました。」

「え?え?……あ!「募金活動」!」


え?今、ハモった?


「行きますよ?待ってる人がいるかも
しれないですから。」

「あ、はい!」


あぁもう、大好きだ。

かっこよくて、笑ってる時の顔も癒される。


「募金活動しています。募金お願いします」

「あ!ありがとうございます!」


ちょっとずつだけど、お金集まってる!

でも、2人だけが良かったな…なんて
今日当番なのは、全部で4人だから…

手は、抜かないけど!

でも、絶対熊沢さんの事好きな人いるよね…

絶対勝てないよ…

キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン


「あ!まずいそろそろホームルーム始まる!じゃあ、私道具返して来ます。」

「え?いいよいいよ!私たちでやるから!」

「大丈夫だよ。」

「では、お言葉に甘えて、お願いします。」

「はーい!くま〜行くよ!」

「うん」

いいな、真翔さんと普通に話せて、仲良くて
年下なんか、相手になんかされないよね。
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