君じゃなきゃ。
あたしの言葉を聞いてハッとしたようにメグミは顔を上げた。
「杉浦くんに聞いたの?」
「聞いてない。……聞こえてきた」
「き、聞こえてきた?!何それ?!」
そう、あの時。
携帯電話から漏れてくる声でメグミと食事をしていることがわかった。
結局二人のどちらからもまだ事実を聞かされていない。
「あ~……もしかして杉浦くん、携帯握り締めてたから……気付かないうちに通話になってたとか?」
特に焦った様子もなく、落ち着いたまま真実をずばり言い当てる。
もしかして……確信犯?
それとも……?