君じゃなきゃ。


嫌な予感的中。



チュッ。



唇に柔らかく温かいものが触れる。


「これで許してあげる!」


真っ赤になるあたしを上機嫌に見つめて健人は店の中へ入って行った。


朝のエレベーターと一緒。

わかっていてもドキドキしてしまう。


先輩といるときとは違うドキドキ感。



ホントずるいな……。


子犬みたいな顔してやることはあたしより大人なんだから。

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