君じゃなきゃ。


先輩の余裕に安心する。

健人はちょっと喧嘩っ早いから……。


「警戒してます。でもさくらのことは信じてるので。いいんです!」


全然良くないって顔してるよ……。

爽やかな朝なはずなのに……。


そんな状態で到着したエレベーターにギュウギュウに押し込まれながら乗り込んだ。


毎度のごとく、健人はあたしを庇うようにしてさりげなく盾になってくれる。


こういうところはすごく男らしいなって思うんだけど……。


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