君じゃなきゃ。


その夜、本当にあたしの家の前まで送ってくれた先輩は

「じゃぁおやすみ。明日は通常出勤ね」

と優しく言って帰って行った。


駅に向かって小さくなる背中にあたしも「おやすみなさい」と呟いた。


本当はお酒なんて飲んでないから次の日だって全然辛くないけど、せっかくだからゆっくりしよう。


そのまま自分の家に入ったあたしはお風呂に入った後、コーヒーを飲んで、先輩との電車の余韻に浸りながら温かい布団でぐっすり眠った……。



健人にメールし忘れたのは……


朝になって気づいた。



< 66 / 357 >

この作品をシェア

pagetop