羽柴弁護士の愛はいろいろと重すぎるので返品したい。【番外編 2021.5.9 UP】
そんな私の横で二人は話を続ける。
「すまないね、羽柴先生」
「むしろ俺としてはラッキーと言うか」
「はは」
「柊刑事は大丈夫ですか」
「それはさすがにね」
私は自分の手を握って、父の顔を見た。
「お父さん、教えて」
「え?」
「お父さん、本当に生活安全課なの? なんで私は一人でいないほうがいいの」
「……」
私の言葉に、父が困惑したのがよくわかった。
それもそのはずだ。
私は父の仕事のことも、自分から聞いていったりしたことないから。
もし父の仕事が危険なもので、それに巻き込まれて父までいなくなったらと思うと怖くて、私は聞くこともできなかったんだ。
でも……。
「私、大丈夫だから。教えて」
「そんなこと初めて言ったね」
父は目を細める。そして頷いた。