羽柴弁護士の愛はいろいろと重すぎるので返品したい。【番外編 2021.5.9 UP】

「ごめん。勉強見てあげるなんて、そもそも下心で言ったから」
「し、したごころ……って……」
「まだみゆには早いよね」

 ふふ、と楽しそうに先輩が笑って、その笑みに目が離せなくなる。

 確かに私にはよくわからない。でも、友だちにはキスとか、それ以上とか経験した子もいて、そういう類の話は時々耳には入っていた。

 先輩は先輩で、もちろん今まで彼女もいただろうし、もうすでにすごく大人びて見えると言うことは、きっと色々経験しているのだろう。

 頭の中がパニックになって泣きそうになっていると、先輩は私の頭を二度叩いた。

「ちゃんとカギ閉めなよ。父親、いつも遅いんでしょ」
 そう言って、踵を返して帰っていった。


―――さっきのは一体、どういうこと?


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