恋を忘れられない私。

帰りの会終了のチャイムがなり、皆が一斉に席を立つ。


「では皆さんさようなら」


『さようなら〜』


帰りの会が終わってランドセルに教科書を詰め込み、帽子を被って廊下へ向かう。


「ねー、楓乃さぁ。告白するの?箕田に」


「へ?こ、告白…?」


友達である心恋(ココ)にいきなり聞かれ、ぴたっと足が止まる。


「だって、好きなんでしょ?なら告白しなよ。箕田ってイケメンだし人気だから、誰かに取られちゃうかもよ」


「うっ……それは、そうだけど……」

「勇気がないと?」


「ハイ……」
< 4 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop