ややぽちゃ姫と3人の王子様
抱きしめる腕に、力を籠め
僕は、望愛の耳元でささやいた。
「僕の甘ったるい愛で、
望愛のことを、ダメダメにしちゃうと思うけど」
望愛を幸せにしたいって気持ちは、
誰よりも強い自信だけはあるから。
「望愛、僕だけのものになって」
一生、僕の隣で笑ってて。
「望愛、大好きだよ!」
墓石の上の、ジョーのノートが
風でペラペラめくれていく。
まるでジョーが、
僕と望愛を祝福しているようで
僕はその音を聞きながら、
望愛をさらに強く抱きしめた。