狙われてますっ!
「身内の俺とも食事に行きたいとか、ずいぶん話が進んでるんだな」
求に仕事の電話がかかってきて、少し離れたところで話し出すと、繁が寂しげに汐音に言ってきた。
「え? なんの話が?」
と汐音は訊き返したが、繁は、しんみりとした顔で、ぽんぽん、と汐音の頭を叩き、
「幸せになれよ」
と言ってくる。
誰が?
誰とっ?
どうやってっ!?
と思いながら、汐音は、じゃあ、と去っていってしまう従兄の背中を見送った。