告白予約。〜猫系男子は赤面少女に夢中〜




「家族だと思ってるからとか、近くで支えなきゃ、とか。結局それって本人次第で」
「…………」
「手の差し伸べ方を間違えると、支えなしでは立てなくなって、取り返しつかなくなるんじゃないのかって」
「……奏多くん?」
「俺なら、不安定な時を支えられるって。けどそれは過大評価だったのかも」



 ────奏多くん、少し痩せた?

 その言葉を聞き、奏多くんと合わせた視線から少しの躊躇いを感じた。そして、元から細かった身体がほんの少し細くなっている気がして、胸がざわつく。

 奏多くんが言いたいのは、愛理先輩のことだ。

 きっと、愛理先輩はずっと不安定なんだ。けど、そこにはきっとおばあちゃんのことだけではなく、私のことも入っている。

 私が奏多くんのそばにいる限り、先輩が不安定になり、回り回って奏多くんが辛くなるんだ。

 ずきずき、胸が痛い。何故か息も浅くなる。何にも言えない。



「あのさ、凛子」
「な、なに?」
「告白、していい?」
「────え?」



 カシャッと音がして、気付くとブランコから立ち上がった奏多くんが私の目の前に立っていた。じっと真剣な目で、私を見つめている。

 呆気に取られた私は、何も言葉を発することができなかった。今?なんで……?




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