告白予約。〜猫系男子は赤面少女に夢中〜
告白予約。







 季節は6月になり、気温は高いのに、毎日ジメジメと雨が降り続いている。



「おはよー有菜、片山さん」
「おはよ〜」
「おはよう」
「有菜、今日の占いお前最下位だったぞ?何か悪いことあるんじゃね?」
「確かに朝から高田に合うとか最悪だ〜」
「なんだよそれっ!」



 朝、有菜ちゃんと教室に向かい、騒がしい廊下を歩いていると、後ろから高田くんがやって来て挨拶をしてくれた。男子嫌いは直っていないけど、人が良くて面白い高田くんだけは友人として受け入れられるようになった。

 高田くんが有菜ちゃんと朝の占いのことで言い合いになり二人で前を歩く。やれやれと思っていると、隣に気配を感じて、そちらを見上げた。



「はよ」
「……お、おはよう」


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