竜王陛下のもふもふお世話係2~陛下の寵愛はとどまるところを知りません~
「今度、うちでお茶会を開こうと思っているの。ミレイナも是非来てね」
「お茶会?」
「ええ。何人かお呼びするから、是非」

 スザンナはにこりと微笑むと、ミレイナにその封筒──恐らくお茶会の招待状だろう──を差し出す。ピンク色の花が書かれた可愛らしいデザインだ。

(お茶会……)

 お茶会の開催方法や、参加したときのマナーレッスンは王妃教育の一環で散々やった。けれど、実際に招待されるのはこれが初めてだ。

「私が参加していいのですか?」
「もちろんよ! 来てほしいから誘っているの。是非いらしてね!」

(行ってみようかな?)

 初めてのお茶会参加は少し緊張するけれど、スザンナが主催であればきっと楽しいに違いない。

「では、是非参加させていただきます」
「本当? 約束よ?」

 スザンナはミレイナの手を握る。

「ところでミレイナ、様はいらないわ。スザンナでいいの」
「え? でも……」
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