竜王陛下のもふもふお世話係2~陛下の寵愛はとどまるところを知りません~
[ミレイナだ!]
[無事だった。よかった]
[ミレイナー!]

 ジェラールの足下に、ミレイナを探していた魔獣達が一斉に集まる。皆一様に尻尾をぶんぶんと振っていた。

(もしかして、皆でわたしのことを捜してくれていた?)

 嬉しさと申し訳なさで、また泣きたい気分になる。

「ウォルト、後始末を。俺はミレイナを連れて先に戻る。この件で話し合いたいから、王宮に戻ったら執務室に来てくれ」

 ミレイナを抱いたジェラールは、近くにいた側近のウォルトに指示をする。

「かしこまりました。お任せください」

 ウォルトが胸に手を当て、頭を下げる。ジェラールはそれを見て、小さく頷いた。

「ミレイナ。怖かっただろう。まずは帰ろう」

 ジェラールはミレイナの背中を、安心させるように優しく撫でた。

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