突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!①
「妹…?」


まったく予想していなかった言葉に
一瞬頭が混乱した。



「…仕事ってそれですか?」


妹のフリをすればいいことだろうか。

どんな事情があるのか分からないけれど、
親もいない私にとっては
難しい仕事ではないかもしれない。

それを見抜かれたのだろうか。


「そう。期限は決まってないけど、しばらく蓮の妹として生活してほしいんだ。」


今のバイトの総収入を上回る報酬を提示された。

「部屋も、同居になっちゃうけど、一部屋使ってよ。食事も込み。」


住む場所があれば、今の家は引き払って
生活できる。

別でこれだけ収入が入れば、何の問題もない。この仕事が終わっても、しばらく生きていけるだろう。


施設で暮らしていたのを思えば
別に生活の拠点なんて、気にすることもなかった。


「やります。」



私は新しい仕事を即答で受けることにした。


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