SNSストーカー
過去~順サイド~
警察を呼ぶなんてまるで俺が悪いみたいじゃないか。


俺はなっちゃんの家から少し離れているファミレスのトイレで軽く舌打ちをした。


なっちゃんに切られた肩はかすり傷程度だけれど、まさか自分に刃物を向けてくるとは思っていない展開だった。


それに、あの男……


俺は鏡の中の自分の顔を睨みつけて奥歯をかみ締めた。


あの男、やっぱり邪魔だな。


早いところどうにかしないと、俺となっちゃんの仲を切り裂こうとしている。


なっちゃんはあの男に黙れているんだと、今回のことでよくわかったし。


でもその前に、まずはなっちゃんにもう少し反省してもらわないとね。


浮気した挙句刃物を向けてくるなんてちょっと考えられない。


なっちゃんのことは心から愛しているけれど、お仕置きが必要だった。
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