SNSストーカー
さっきのコメントはまだ残されていて、間違いなく《今から行く》と書かれている。


なにかを遠回しに伝えようとしているんだろうか?


そう考えてコメントと投稿写真を交互に確認してみても、ピンとくるものはない。


もし、この文面通りだとすれば、ジュンがここへ来るということになるけれど……。


そんなことはありえない。


ジュンが男か女かもわからないし、あたしの住所だって知らないはずだ。


家まで来れるわけがない。


そう思いながらも、心臓は早鐘を打ち始めていた。


もし、万が一、知られていたら?


制服姿で撮影しているし、学校風景も写真に撮っている。


それらから特定されていたとしたら?


途端にネットの恐怖が目前まで迫っている気配がして、スマホを投げ出していた。


裕也が気にして、何度も忠告してくれたことを思い出す。


その度にあたしはこれくらいみんなしているから大丈夫だと思い込んで、軽くあしらっていた。


裕也は少し気にしすぎなのだと。


でも……そう思ったとき突然玄関のチャイムが鳴ってあたしは息を飲んだ。


時刻はまだ8時前で、来客があっても不思議じゃない時間だ。


だけどあたしは息を殺してインターホンカメラを確認した。


カメラに写っているのは見たことのない男の姿だ。


髪の毛は伸び放題でボサボサ。


顔にはヒゲが生えていて、かなり痩せている。
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