SNSストーカー
「お前、これっ……!」


「今の時代、証拠を残すくらい簡単だよ?」


もしものときのために、3人にやられたことのほとんどは録音してある。


でも、こんな風に役立つときがくるなんて思ってはいなかった。


「なにが目的だ」


男の額に汗が浮かんでいる。


緊張してゴクリと唾を飲み込む音も聞こえてきた。


俺を怖がっているのが見て取れて、笑いそうになってしまった。


「さっき言っただろ、酒を売ってくれ」


「そ、そんなことでいいのか?」


どうやら仲間には日ごろから酒を売っているようで、安堵した表情になった。


俺はピーチ味の酒を2本購入してコンビニを出たのだった。
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