◇君恋◇
はじまり
「明~!!」
遠くから誰かの声がする。
私が後ろを振り向くとそれは
「あっ夏美!!」
まぎれもない私の親友夏美だった。
「クラスどうだった?」
「Aだよ。夏美は?」
「うちも!また一緒だね!!」
そう、今日は花園学園の入学式…
花園学園は有名な私立校
かなりハイレベルな学校で試験も難しい。
私はそんな勉強ができるというわけでもないけど
夏美と同じ学校に行くために頑張って勉強した。
夏美は制服と男子が目当てらしかったけど
頭がいいので余裕で合格したみたい。
『てかやっぱり花園学園はレベルが高い!!』
1人テンションの上がっている夏美を見て
「何が?」
そう聞くと
『何がって…男子のレベルがよ!!』
ものすごい勢いで私は何も言うことができなかった…