◇君恋◇

はじまり

 
「明~!!」


遠くから誰かの声がする。

私が後ろを振り向くとそれは


「あっ夏美!!」


まぎれもない私の親友夏美だった。


「クラスどうだった?」

「Aだよ。夏美は?」

「うちも!また一緒だね!!」


そう、今日は花園学園の入学式…

花園学園は有名な私立校

かなりハイレベルな学校で試験も難しい。

私はそんな勉強ができるというわけでもないけど

夏美と同じ学校に行くために頑張って勉強した。

夏美は制服と男子が目当てらしかったけど

頭がいいので余裕で合格したみたい。



『てかやっぱり花園学園はレベルが高い!!』



1人テンションの上がっている夏美を見て


「何が?」


そう聞くと


『何がって…男子のレベルがよ!!』


ものすごい勢いで私は何も言うことができなかった…




< 3 / 131 >

この作品をシェア

pagetop