◇君恋◇
「あっ…ここだよ!」
気づいたら車は私の家を通り過ぎようとしたのであわてて止める。
「今日は送ってくれてありがとう」
「あぁ…」
「じゃあね!」
そして私は家の中に入った。
『お帰り~!』
家の中に入ると懐かしい声。
「お母さん!今日は仕事じゃないの?」
「その前に言うことは?」
「あぁ、ただいま!」
「今日は久しぶりにお休みなの。お父さんも帰ってくるみたいよ」
「本当?やった!」
「ご飯できるまで勉強してなさい」
「は~い」
私は階段を駆け上がり自分の部屋に入る。
「てか…付き合ってるんだよね?」
今考えてもなかなか信じられない。
実は長い夢ではないかと思い
ほっぺたをつねる。
「ひひゃい(痛い)」
やっぱり夢ではないみたい。
痛いけれど一安心(笑)