◇君恋◇
消毒
「すごーい…」
初めて見る龍也くんの家。
テレビドラマでしか見たことのないような豪邸…
本当にこんな家があるんだ…
私はすっかり感心してしまった。
「行くぞ…」
「う、うん」
そして私は家の中に入った。
「俺とお前の部屋」
俺・と・・・・・?
「一緒の部屋なの?」
「当たり前だろ?」
「はい?!」
「うるさい…中に入ってろ俺はお前の家に連絡するから」
私には拒否権がないらしい。
素直に龍也くんの部屋に入った。
「きれい…」
無駄なものが一切ない部屋。
男子とは思えないほど整頓されている。
「やっぱり広いんだな…」
そう言いながら寝室を探した。
「ふかふかのベッドだ(笑)」
私はベッドに座りその感触を楽しむ。
「龍也くんの匂いだ…(笑)」
龍也くんはとってもいい匂いがして
その香りが私は大好き。