◇君恋◇
私はその声に反射的に反応してしまった。
声のするほうを見てみると
前から龍也様と呼ばれる人と
もう1人の男子がいた。
『キャーッ!拓海様~!』
どうやら拓海という名前らしい。
様付けだけあって眼鏡をかけているが
とってもかっこよかった。
龍也様…やっぱり龍也君だよね
様付けはなんとなく気に入らなかった私は
1人そんなことを考えていた。
だって同級生なのに様付けなんてそう思うからだ。
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