イジメ返し―連鎖する復讐―
やめてよ。やめてーー。

心の中で叫ぶ。

中学時代の卒アルはもらったその日のうちに捨ててしまった。

あんな忌々しい物取っておく必要がなかったからだ。

クラスごとに撮られた集合写真。

みんなが楽しそうにピースをして笑顔を浮かべている中、あたしは一番端っこでピースをすることも許されずただ困ったような表情でたたずんでいた。

どの写真もそうだ。

あからさまに浮いた存在であるのが一目瞭然だった。

あんなの……あたしじゃない。

あたしじゃないんだから――。
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