🩸狂い切ったヴァンパイア🩸
部屋に戻ってきて、まずはひゆをソファに座らせる。
「ど、どうしたの?」
ちょこんと座ったひゆの柔らかくて美味しそうな太ももの上に僕が座る。
「へっ!?れ、玲くん……!?」
「……ひゆ、戦国武将が好きなんだってね」
「あ、え、えっと……はい……」
ぷるぷる怯え出すひゆの頬を両手で包み込む。
「へぇ〜……大好きって言っちゃうくらいだもんね??」
「う、うんっ……。あ、お、怒ってましゅか……?」
「ん〜?怒ってないよぉ〜❤︎」
本当は誰か殺めたいぐらい怒ってるよ❤︎なんて言えないけど。
「れ、玲くん誰か殺しちゃいたいって思ったでしょっ……?だめだよ……?命大事……」
「なんでわかったの?❤︎」
ひゆは不思議だね❤︎僕の辛いこととか全部わかってくれるの。
そう言うとこ、大好き……。
「そ、それは、玲くんが大好きだからに決まってるよ?」
「えへへ、嬉しいこと言ってくれるね」
ひゆはさっきよりも怯えてぷるぷるしながら、必死に涙を堪えている。
あー❤︎そういうの、最高❤︎
「可愛い……❤︎」
「れ、玲くんもうはなしてっ……」
「えーやだよ。もう一生このままがいい❤︎」
「私の足、血止まっちゃうよっ……!!」
そう言った瞬間ひゆの大きくて可愛い瞳からポロリと涙が溢れた。
「じゃあ歩けなくして僕の元にずっと置いておく❤︎」
「そんなこと言って欲しくて言ったんじゃないよぉ……」
「じゃあなんて言って欲しかったの?❤︎」
ひゆはふんっと言わんばかりに拗ねた顔をし始める。
「……無視するの?」
「玲くんなんて、知らないっ……」
「へぇー。そんなこと言うんだ」
「知らないもんっ……」
そう言ってそっぽ向かうとしたひゆに対して頬に当てる手の力を強め、無理矢理キスをした。
「っ……や、やめてっ……」
「なんで?ひゆ僕のこと好きなんだからいいでしょ?」
「玲くん、怖いよっ……なんだかドSモードに入ってるっ……」
ドSモードかぁ……。
「ふふ、ひゆのこといじめるの幸せすぎるよ」
「玲くんの、どえす、野郎めっ……」
「なぁに?僕のこと嫌いなの?そんなこと言うの?」
「ううっ……嫌いじゃ、ないれすっ……」
ひゆは必死にまた涙を堪えている。
まったくこの子はどこまで愛らしければ気が済むのだろう。
「……なんで、お婆様とあんなに打ち解けられたの?」