雨上がりの空を見上げたら

(なに逃げてんの?ちゃんと受け止めなよ)

そう囁く心の声。

うるさい、無理だよっ!!

自分の気持ちに鍵を掛けたけど、翔飛と再会した途端、

内側から想いが溢れてしまいそうになった。

加速する好きって気持ちが、ゴールに行こうとして、前に出てしまう。

早く諦めさせて、って願望と、くっつかないで欲しい、と言う黒い感情が交わってぐちゃぐちゃだ。

もう分かんない、やっぱり無理だよ、、、

トイレの個室に入って鍵をかけると、しゃがみ込んで泣き崩れた。

神様はとことん意地悪だ。持ち上げて突き落とす。

ねぇ、誰か教えて。ぶつけようのないこの気持ちを、私はどこに向ければいいですか…?

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