雨上がりの空を見上げたら

俺は悩みつつ、隣で美味しそうにクレープを食べている陽菜を見る。

それにしても美味しそうに食べるなw

「ねーそれ美味そう。俺にもちょーだい」

「あっ、えっ!?」

俺は、陽菜の持っているクレープをそのまま口に運ぶと、パクッとひと口分かじった。

イチゴと桜の風味がフワッと広がる。

「んーうまっ!」

陽菜はといえば、顔を真っ赤にさせてアワアワしている。

付き合ってもう一年経つのに、今でも反応がいちいち新鮮で可愛い。

「い、いっ今!!」

「あー、間接キス、しちゃったね?」
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