むすんで、ひらいて、恋をして
「アリス、その極端な性格、どうにかなんないの? ちょっと病的」




「そのセリフ、そっくりそのままお返ししま~す」




お弁当箱を洗いながら、莉生が深ーく溜息をついている。




うん、イケメン男子高校生が家事してる姿はなかなかの絶景。




お菓子を食べながら、ソファに転がってそれを眺めているのも、これまた最高。



「アリスの本性、バラそうかな……」



ぽつりと呟いた莉生に、がばっと顔をあげる。



「そういうこと言うなら、莉生にお弁当を作ってもらってること、私もバラす」



とたんに、莉生が青ざめる。



長身で甘い瞳のイケメン、そのうえ、超絶においしい料理が作れるなんて、自慢してもいいはずなのに、どういうわけか、莉生は料理が得意なことをひた隠しにしている。




「マジでアリスと一緒にいると、女嫌いが加速する」
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