むすんで、ひらいて、恋をして
「ほら、私には青い目で金髪の、超絶イケメンでハイスペックの彼氏がいるらしいから!」



いたずらな顔をしてアリスが笑う。



「……余計なこと言ってごめんな。面倒なことになったら、すぐに俺に言えよ」



「いいよ、彼氏がいるってことで、声かけられなくなるなら楽だし!」



笑いながら、アリスの目はまだ潤んだまま。



とにかく、アリスの思考が父親に向かわないように、話をそらす。



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